人は、手に取るモノの「重さ」によって無意識のうちにその価値や高級感を判断してしまうといわれています。
ラグジュアリー製品の知覚について研究しているオックスフォード大学のチャールズ・スペンス氏は、チョコレートの品質に対する印象と「重さ」の関係を実験によって明らかにしました。
その結果、「チョコレートの箱に30グラムの重しを入れておくと、消費者が感じる品質の印象が劇的に向上した」という興味深い事実が判明しました。同じチョコレートでも、わずかな重量感の違いによって、美味しさの評価が変わるというのです。(引用:GIZMODE)
この心理的な効果は、デザインやブランディングにおいても活用できます。たとえば、一般的に「高級感=黒」というイメージがあるのも、色の持つ“重さ”の印象と関係しているかもしれません。暗めの色は「重厚さ」「落ち着き」「品格」を連想させ、結果的に高級な印象を与えるのです。
また、カタログやパンフレットのデザインにおいても、「紙の厚み」や「重量感」を意図的に調整することで、高級感を演出することが可能です。高額な商品を扱う企業のカタログがしっかりとした厚みのある紙を採用しているのは、その“重さ”が顧客の心理に影響を与えることを考慮しているからでしょう。
特に、ファーストコンタクトとなる名刺やチラシ、パンフレットの制作において、この心理的効果を活用するのは有効な手段です。「触れた瞬間に伝わる重厚感」が、受け手に「信頼感」「品質の高さ」を印象づけるのです。
重さの持つ“無意識の力”を、デザインやブランディングに活かしてみてはいかがでしょうか。